第43回 ダブリン Clement & Pekoe


こんにちは! ロンドンからTea Time 編集部の濱口ゆり子がお伝えします。第43回の「孤独の紅茶グルメ」はイギリスを飛び出し、アイルランド・ダブリン編です。

アイルランドといえばギネス。お酒好きの人が多い印象かもしれません。実際にダブリンの街を歩いてみると、そこかしこにパブがあり、パブ文化が生活に根付いている様子がうかがえました。そんなアイルランドですが、実は一人あたりのお茶の消費量がトルコに次ぐ世界第2位ということはご存じでしょうか。今回は、紅茶大国でもあるアイルランドで見つけた素敵なお店を紹介します。

訪れたのは、2008年に立ち上げられ、現在はダブリンに2店舗を構えるお茶・コーヒー専門店「Clement & Pekoe」。カフェスペースと茶葉・コーヒー豆の販売が一体になっています。

まずはカフェスペースで一休み。アイスチャイラテが美味しそうだなと思いつつ、この日は7月にもかかわらず気温が20℃にも届かない小雨の天気だったので、体が温まりそうなものをと、店員さんおすすめのクリスマスティーを注文。ずいぶんと季節外れなメニューですが、人気のブレンドなので一年中提供しているのだそうです。アーモンドとバニラの甘い香りがふんわり、と同時にシナモンのアクセントがじわっと。確かにこれは、季節限定にしておくのはもったいない味わいです。

次に茶葉の販売コーナーへ。壁にずらりと並べられた茶葉は約60種類。フレーバードティーやフルーツ・ハーブティーも他のお店ではあまり見かけないようなセンスの良いブレンドがたくさんありますが、例えばダージリンだけでも5種類を取り揃えるなど、ストレートの紅茶が充実しています。選択肢が多くどれにしようか悩んでいると、店員さんが私の好みに合わせて選んだいくつかの茶葉を丁寧に説明してくれました。「この紅茶はね、う〜ん、とても良い香り。淡い水色がとても綺麗ですよ。そうそう、これもおすすめです。すっきりしたのが好きならこれも」という調子で、お茶に対する情熱がひしひしと伝わってきました。

かなり迷った挙句、アイリッシュ・ブレックファスト・ブレンドⅠとリンギア茶園のダージリン・ファースト・フラッシュを購入。ちなみにアイリッシュ・ブレックファスト・ブレンドIIというものもあり、ブレンドIが強めの味わいでミルクティー向けであるのに対し、ブレンドIIはミルクを加えても楽しめますがそのままでも飲みやすいよう調整されています。

今回は残念ながら日程が合わず参加することが叶いませんでしたが、Clement & Pekoeではティーソムリエによるお茶の教室が毎月開催されており、お茶の歴史や分類、おいしいお茶のいれ方を学ぶことができます。単なるカフェ・茶葉販売にとどまらず、ややもすると敷居が高いと感じられることもあるお茶の世界への扉を開き、魅力を発信する場として活動していることが、Clement & Pekoeの人気の根底にあるのだろうと思いました。

Clement & Pekoe
住所: 50 William St S, Dublin 2, D02 DE93, Ireland
定休日なし(最新の営業時間はホームページでご確認ください)
https://clementandpekoe.com/

https://www.instagram.com/p/Cua2LsBvhzN/