第46回 自由が丘 ROYAL CRYSTAL COFFEE


おいしい紅茶を求めてどこまでも。「孤独の紅茶グルメ」第46回は、東京・自由が丘の「ROYAL CRYSTAL COFFEE」自由が丘店へ行ってきました。1階のギャラリーがとっても素敵! 感激しました!


ROYAL CRYSTAL COFFEE 自由が丘店は、1980年に創業したドトールコーヒーの創業者、鳥羽博道会長が手掛けるコーヒーの複合施設です。1階には「コーヒーファクトリー」があり、イートイン&テイクアウトのコーヒーショップ、珈琲焙煎機のある博物館、アンティークのデミタスカップ(コーヒー用の小ぶりな器)が展示されているギャラリーがあります。地下1階には、コーヒー豆の熟成倉庫もあるそうです。

アフタヌーンティー1人分を予約してあります。階段で受付のある2階のカフェへ。店内はカラフル。カフェスペースには個室もあります。BGMにはマル・ウォルドロンなどブルージーなモダンジャズがかかっていて、音楽にもコーヒー店のこだわりが感じられます。

席に着くと、圧縮タブレットタイプのおしぼりセットが運ばれてきました。水をかけると大きくなるおしぼりで、水が入った小さなグラスとともに出てきました。清潔感があっていいですね〜。

アフタヌーンティーのメニューは、
上段:柚子と瀬戸内レモンのゼリー、イチゴのショートケーキ、ベリーパンナコッタ、季節のフルーツ盛り合わせ、
中段:自家製スコーン(クロテッドクリーム&ジャム)、ポルボロン、オレンジマドレーヌ、梅グラッセ(!)
下段:サンドイッチ、ビーフシチュー、チーズブレッド、カクテルブリニ(スモークサーモン、ローストビーフ)。

最初にドリンクをオーダー。コーヒーはいろいろな種類を選ぶことができますが、紅茶はマリアージュ フレールのオリジナルブレンド(イングリッシュブレックファスト)一択でしたので、ホットで、ミルクも一緒に注文しました。

早速、紅茶が運ばれてきました。ティーポットもマリアージュフレールのもので茶葉は抜いてあります。1杯目はカップに注いでいただけました。フリーフローではありません。

3段スタンドもきました。ビーフシチューから。これが思いのほかボリューミー。お肉もゴロゴロでおいしい。ふだんドトールやエクセルシオールカフェにもよく伺っているので、味は全体的に知っているような、安心感というか安定感がある感じ。ベリーのパンナコッタが特においしかったです!

そして帰りに1Fのギャラリーをじっくり拝見しました。18~20世紀初頭のマイセン、ミントン、ロイヤルウースター、コールポートなどヨーロッパの有名窯の素敵なアンティークカップが300客ほど展示されています。

すばらしい細工のデミタスカップ・コレクションは、東京在住のサラリーマンだった鈴木康裕・登美子夫妻が、毎月1つずつ集めていったものだそうです。2015年に三井記念美術館で鈴木夫妻の特別展が開催された後、鳥羽会長がご夫妻の思いを受け継ぎ、購入されたそうです。こちらに展示されているカップの図録も1Fのショップで販売されていました。

余談になりますが「Tea Time vol.3」で特集した有田焼の取材で九州陶磁文化館に行ったのですが、そこには江戸時代から幕末までの有田磁器の歴史がわかる柴田明彦・祐子夫妻の柴田コレクションがありました。こちらと対で見るのもおもしろいのでは!と思いましたよ。とにかく、このコレクションを眺めるだけでも、とっても楽しめます。自由が丘に行かれた際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

ロイヤルクリスタルコーヒー自由が丘店
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-16-3
電話 03-5726-9268
平日 11時~20時、土日祝 11時~19時
https://www.royalcrystalcoffee.jp/
https://www.instagram.com/p/CvJOHzZvdK2/