









第57回の孤独の紅茶グルメで紹介するのは、西早稲田にある中国茶カフェ「甘露(かんろ)」です。
「甘露」は中国茶とおやつを楽しめる人気店。著書「はじめての中国茶とおやつ」を読まれた方なら訪れてみたい場所ではないでしょうか? 日本人のオーナーと中国人の奥様のお店。奥様は鍼灸師もされていて、カフェの2Fには完全予約制の鍼灸マッサージ治療院が併設されています。
西早稲田駅から早稲田通り沿いにあるいてちょっと入った徒歩7分くらいの場所、都電荒川線(さくらトラム)の面影橋駅からは細い坂道を登ったところにあります。早稲田通りにはイタリアン、インド、スリランカ、中華などいろいろな国の食事が楽しめるレストランや食堂がひしめいていてびっくり!
今回甘露にはふらりと立ち寄ったのですが、お昼時ということもあり満席! 整理券をもらい、順番になると案内のメールが来るシステムで1時間ほど待って入店しました。
半地下にある店内へと階段を降り、通されたテーブルでまず目に入ったのが小さな湯沸かしポット。スイッチが入っていて、ちょうどお湯が沸き始めるところでした。
早速メニューをチェック! 緑茶、白茶、烏龍茶、紅茶、プーアール茶、花茶、薬膳茶など種類が豊富。どれもおいしそうで迷いましたが、祁門(キームン)特級をチョイス。中国スイーツは広東風ミルクプリンの「紅豆蓮子百合双皮奶(小豆、蓮の実、百合根入りミルクプリン)」をオーダーしました。ミルクプリンは冷たいものもしくは温かいものを選ぶことができます。小春日和でしたが、温かいものにしました!
まずは祁門茶が運ばれてきました。素敵〜。早速いただきます! 蘭や糖蜜を思わせる華やかなキームン香が広がり、一口で幸せな気分に。小さめのカップ、おいしいからすぐにのんでしまいました。急須を開けると美しい茶葉!「4煎まで楽しめます。ポットのスイッチを入れて、沸かしたてを急須に注いて30秒でいれてください」とのこと。ポットのスイッチを入れてお湯を沸かし、早速2煎目を!今度は程よい渋みもでておいしい。あせらずゆっくりいただきます。
ミルクプリンが到着! 蒸したてでホット! 上品な甘さの小豆、蓮の実、百合根がトッピングされています。プリンは表面がざらっとして独特の風味とコクがあり、その下はつるっとふるふるしてなめらか。優しいミルクの甘さはキームン紅茶との相性も抜群で癒されました。
お店では「囲炉烤茶」という予約限定メニューも楽しめるそうです。火鉢で茶葉を焼きながらミルクティーを作り、炙った食材(みかんやナッツも!)と一緒に味わうコースとのこと。次回はぜひ予約して体験したいです。
お茶はもちろん、中国スイーツの焼き菓子やミルクプリンのテイクアウトも可能。お土産に「杏仁酥(あんにんす・サクサクしたパイ生地の中に、白あん・杏仁・アーモンドが入ったもの)」と「マサラチャイ雪花酥(マサラチャイヌガー)」を買いました。鍼灸院にも是非とも行ってみたいです。早稲田や高田馬場に行かれる際はぜひ足を運んでみてくださいね。
中国茶カフェ甘露
営業時間:予約は11:30と12:00のみ(木曜定休)
住所:東京都新宿区西早稲田3-14-11
https://www.instagram.com/kanro_nishiwaseda/